2015/8/3WEBディレクション

【制作成果は依頼内容次第!?】クラウドソーシングへの依頼方法濱吉直人

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この度、H2Oに入社しました濱吉です。
今後Adlibに寄稿していきますので、よろしくお願いいたします。

 

僕は前職ではwebの広告代理店でバナー制作のディレクターをしていました。
主には制作会社さんとバナー制作をすることが多かったのですが、それとは別にクラウドソーシングへ依頼することもあったので、実際に制作依頼をしていた立場からメリットやデメリット、運用会社のおすすめ度、依頼する際のポイントやコツなどを記載していますので、参考にしてください。

 

1.クラウドソーシングって何?

 

クラウドソーシングとは、インターネットを利用して不特定多数の人に業務を依頼したり、受注者の募集を行うこと。また、そのような受発注・依頼ができるWebサービス。IT用語辞典 e-Wordsより

つまり、web上からクラウドソーシングサイトに登録している方々に仕事を依頼することができるサービスのことです。
日本国内では2009年頃から活用され始め、2013年度のクラウドソーシングサービス流通金額規模は前年度比101.7%増の215億円となり、2018年度のクラウドソーシングサービス流通金額規模は、1,820億円に達すると予測されています。矢野経済研究所 クラウドソーシングサービス市場に関する調査結果 2014より

 

市場規模のグラフ

 

さらには2014年の5月にはクラウドソーシング業界の活性化と健全な発展に貢献することを目的にクラウドソーシング協会が設立されたこともあり、市場規模の拡大もあいまってクラウドソーシング化の流れは加速していくものと推測されています。

 

2.クラウドソーシングはどんな会社で運営している?

下記にwebデザイン関連で運営している会社をいくつか挙げてみました。
主観ではありますが、3段階でおすすめ度を明記しています。

  • ランサーズ

    ■特徴
    日本最大級のクラウドソーシングサービスを運営。
    web周りのデザイン制作からライティング、翻訳など141のカテゴリで仕事を依頼できます。
    ■おすすめ度:★★★
    主にバナー制作を依頼していました。
    通常では無く法人向けのサービスを利用していたこともあって、融通が利いていたイメージがあります。

  • クラウドワークス

    ■特徴
    前述のランサーズさんと同じく日本最大級の規模を誇り、クラウドソーシング界の2大勢力です。
    登録している会員数は50万人を突破し、官公庁や地方自治体との案件の実績もあります。
    ■おすすめ度:★★★
    ランサーズさんとは案件によって使い分けていたので、一概にどちらが良いとは言えません。
    ライティングの案件を依頼していたのですが、水準に達しているクオリティを出してもらっていた印象です。

  • Yahoo!クラウドソーシング

    ■特徴
    Yahoo!JAPANが運営しているクラウドソーシングサイトです。
    アンケート回答でTポイントがもらえるような簡単な案件まで取り扱っています。
    ■おすすめ度:★★
    データ入力などの軽作業案件が多い印象なので、利用者側は活用できると思います。

  • Viibar(ビーバー)

    ■特徴
    前述の3社は案件のカテゴリ幅が広いのですが、ここは動画制作に特化しています。
    ■おすすめ度:★★
    動画制作は通常のデザイン制作よりも工数がかかってしまうので、うまく活用できれば有益だと思います。

 

この他にもクラウドソーシングサイトは多くありますので、比較・確認してみてください。

 

3.仕事の依頼方式

実際にクラウドソーシングに仕事を依頼する際にはいくつかの方法があります。

 

  • プロジェクト式

    依頼するクリエイターさんを決めてから、その方に制作していただく方法です。
    →システム開発やサイト制作など中長期的な案件を特定のクリエイターさんとじっくり進めるのに向いています。

  • コンペ式

    制作依頼するクリエイターさんを特定せずに広く募集をかける方法です。
    →ロゴデザイン募集やキャッチコピー制作など新たな切り口を発掘したい時に向いています。

  • タスク式

    プロジェクト式やコンペ式のように特定のスキルが必要では無い案件を依頼する方法です。
    →データ入力や集計作業など比較的軽作業の仕事を依頼するのに合っているとされています。

 

この使い分けを考慮した上で、クラウドソーシングを活用してみましょう。

 

4.発注側からのメリット・デメリット

依頼方式が決まったら制作へと進みますが、その際にどのような点に留意すれば良いのでしょうか。
僕が実務を通して経験したクラウドソーシングへ依頼する際のメリットとデメリットを記載していますので参考にしてみてください。

 

  • メリット

    ■制作費が制作会社に比べて比較的安価
    ■webを経由しているので、いつでも制作依頼をすることができる
    ■自社には無い新しいアイディアやデザインを発掘できる可能性がある
    ■自社にスキルが無い分野の案件も依頼することができる
    ■制作リソースが不足している場合、補完することができる

  • デメリット

    ■登録しているクリエイターさん達のスキルレベルに差がある
    ■空き時間で利用されている方が多いため、特急案件を依頼することが難しい
    ■制作を依頼するクリエイターさんを固定で指名し続けることが難しい
    ■webを経由しているので、コミュニケーション不足になりがち
    ■セキュリティ情報面・著作権面での不安

 

5.依頼する際のポイント

これまでの依頼方式、メリット・デメリットを踏まえた上で、制作を依頼する場合のポイントやコツをまとめました。

  1. 依頼内容の確認・検討

    至極当然のことではありますが、大事なところです。
    安いし、リソースが無いからと言って安直にクラウドソーシングに依頼すれば良いと思っていませんか?
    それは大きな間違いです!まずクライアント様からの依頼内容をきちんと確認しましょう。

     

    案件的にクラウドソーシングに依頼できる制作内容なのか?
    どの依頼方式で依頼をするのが適切なのか?
    制作スケジュールは十分にあるのか?

     

    制作のスピード感や融通性は制作会社さんの方があると思いますので、例えば重要な案件の場合は予算や工数をかけても制作会社さんに依頼した方が確実な場合もあると思います。
    このような場合も考慮して、クラウドソーシングに依頼しても良いのかを検討してみてください。

  2. 依頼するクリエイターさんの選定

    登録しているクリエイターさん達の中でもクオリティレベルに差があります。前職で初めてクラウドソーシングを利用した際に痛感しました。そのため、依頼するクリエイターさんは慎重に選ぶ必要があります。

     

    例えばランサーズさんの場合は『認定ランサー』というクリエイターを認定する制度があるので、認定されている方はスキル面での問題は低いと思います。そのようなクリエイターさんに仕事を依頼できれば、確度の高いクリエイティブを制作できると思います。

  3. 依頼内容の明確化

    webを通しての依頼になってしまうので、依頼内容をできるだけ明確に・正確に伝えましょう。
    色のイメージやフォント、レイアウトなど参考となるサイトがあれば、それも合わせて依頼し、クリエイターさんがデザインを想像しやすいようにしてあげましょう。

     

    またデザインを制作する上での要望も伝えましょう。
    クライアント様のロゴ規定や、画像素材の扱いなどの著作権まわり、ヒアリングした内容などを伝え、修正がかさむリスクを減らしておきましょう。ただ、極端に要望を出しすぎてクリエイターさんのイマジネーションを縛りすぎないように気をつけてください。

  4. 余裕を持ったスケジュール

    今まで挙げてきた依頼のポイントを守って、クリエイターさんに制作依頼を出しても修正のリスクは0にするのは難しいと思います。
    そのため、余裕を持ったスケジューリングを計画し、事前にクライアント様と確認しておくと良いでしょう。

 

まとめ

文中にも記載しましたが、初めてクラウドソーシングを利用した際には素晴らしいデザインもあれば、そうでないものもあって愕然としました。

 

ただ、その後利用していくにつれて、どこまでを発注者側が決めて、どこからをクリエイターさんにお任せすれば良いというのがわかってきてからは、ほとんどの案件で制作進行が問題無く進められるようになりました。

 

個人的には制作案件によって内製・制作会社さん・クラウドソーシングどこに依頼するのかの使い分けがまず大事です。
結果、クラウドソーシングを利用するとなった場合は法人向けサービスでの利用をオススメします。
法人向けサービスはその分コンスタントに案件を依頼しなければならないといけないのですが、クリエイターさんの選定や制作進行の部分で融通が利き、クオリティも水準以上のものが保たれる可能性が高いからです。

 

今後クラウドソーシングへの制作依頼を検討されている方がもしいらっしゃいましたら、今回の記事を参考にしていただれば幸いです。

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この記事の著者

濱吉直人

濱吉直人WEBディレクター

前職はwebの広告代理店のクリエイティブの部署で働いていました。
主にバナーを制作していました。

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